味噌 容器

味噌 容器

味噌は日本の伝統的な発酵食品であり、多くの人に愛されています。味噌を作るには、大豆や米などの原料を麹菌で発酵させ、塩に漬け込んで熟成させます。この熟成過程で、味噌の風味や色、香り、栄養価が決まります。味噌の熟成には、適切な容器が必要です。容器の種類によっても、味噌の品質や特徴が変わってきます。今回は、味噌の容器について、お勧めのものや注意点を紹介します。

まず、お勧めの容器としては、昔ながらの木桶やカメなどの陶器が挙げられます。これらの容器は、呼吸性があり、湿度や温度の変化に対応できます。また、木桶やカメは、自然な抗菌作用を持ち、カビや雑菌の繁殖を防ぎます。さらに、木桶やカメは、長年使うことで、容器自体に旨みや風味が染み込み、味噌に深みを与えます。木桶やカメで熟成させた味噌は、コクや甘みがあり、まろやかな味わいになります。

一方、注意点としては、木桶やカメは重量があるため、移動や保管に苦労することがあります。また、木桶やカメは高価であり、手入れも必要です。木桶は乾燥させるとタガが外れる恐れがあるため、常に水分を保つ必要があります。カメは割れやすいため、衝撃に注意する必要があります。また、木桶やカメは大きいため、空気に触れる面積が広くなります。これは味噌の熟成に良い影響を与える一方で、表面が乾燥したりカビのや雑菌の発生の確立が高くなる場合があります。そのため、定期的に味噌の表面を混ぜたり切り取ったりする必要があります。

仕込み容器4.8L (味噌が約5キロ入ります)

次に、お勧め容器としては、ビルポットなどのプラスチック製の容器が挙げられます。これらのビルポット容器は軽くて安価であり、手入れも簡単です。しかし、プラスチック製の容器は呼吸性がなく、湿度や温度の調整が難しいです。また、プラスチック製の容器は抗菌作用がなく、カビや雑菌の繁殖を促進する可能性があります。さらに、プラスチック製の容器は化学物質を含んでおり、長期間使うと容器自体の変色等がありますので、3年位めどに交換を考えた方が良いと思います。ビルポット容器で熟成させた味噌は、蓋つきの為、空気と触れる機会が少ないため、雑菌などのカビのリスクは軽減されます。

エンバランス容器(約6キロ仕込み用)

最後に当店で一押しの容器がエンバランス容器です。価格はやや割高感がありますが。品質を考えると長く、安心して使える味噌容器です。

エンバランス加工の容器とは??
 
「食品そのものが元気になり腐敗の原因となる微生物に負けないように手助けする」

エンバランスとは「食品そのものを元気にさせる」という考えの特殊加工技術により作られた製品です。

エンバランス加工技術は抗菌剤や殺菌剤、薬品などを用いたものではないので人体に害はなく安心してお使いいただけます。
表面にコーティングするような加工ではないので、洗浄によりコーティングが剥がれたり、使用時に溶けだしたりすることもありません。

エンバランス加工されたプラスチックは直接食品に働きかけるので食品の劣化・腐敗を抑え、発酵・熟成を早めるのも特徴です。

以上のことから、味噌の容器には、木桶やカメなどの自然素材のものがお勧めです。プラスチック製の容器は、短期間で使い切る場合や、保存用に使う場合に限定しましょう。味噌の容器を選ぶときは、自分の目的や環境に合わせて、最適なものを探してみてください。

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