米高騰 昨年の猛暑の影響

昨年の猛暑は、日本の農業に大きな影響を与えました。特に米の生産においては、品質の低下や収穫量の減少が報告されており、これが米価の高騰に直結しています。猛暑による水不足は稲の成長を妨げ、品質の良い「1等米」の割合が大幅に減少しました。この結果、米の相対取引価格は前年同月に比べて10%上昇し、新潟産コシヒカリや秋田産あきたこまちなどの主要銘柄も価格が上昇しています。また、米麹の原料となる米の供給がひっ迫し、これがみそや甘酒、日本酒、焼酎みりん、お酢などの発酵食品の価格にも影響を及ぼしています。原料米の高騰及び燃料の価格上昇と相まって、食品業界(発酵食品)全体にコスト増加の圧力をかけており、消費者価格にも反映されることが予想されます。発酵食品(麹生産)にとっては、生産コストの増加と収入減少のダブルパンチとなり、発酵食品(麹生産)の持続可能性に対する懸念が高まっています。

参考 日本経済新聞 2024.5.22より

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