八丁味噌　美味しい

八丁味噌は、日本の伝統的な味噌の一種で、愛知県岡崎市の八帖町・八丁町で生産されています。この地域は、江戸時代から味噌醸造の盛んな場所でした。八丁味噌は、大豆と塩だけを原料にして、木桶に仕込んで二夏二冬（約2年）かけて熟成させます。そのため、塩分濃度が高く、濃厚でコクのある美味しい味噌になります。八丁味噌は、名古屋めしの代表的な調味料としても知られており、味噌煮込みうどんや味噌カツなどの郷土料理に欠かせません。また、八丁味噌は健康にも良いとされており、豊富なタンパク質やビタミンB群、食物繊維などを含んでいます。さらに、発酵食品として乳酸菌や酵母菌などの有益な微生物も豊富に含まれており、腸内環境を整える効果が期待できます。この記事では、八丁味噌の歴史や特徴、おすすめのレシピなどを紹介します。八丁味噌の魅力や美味しさにふれてみましょう。

八丁味噌は商標として登録されていないため、誰でもこの名称を使うことができます。そのため、品質や製法にばらつきが生じています。そこで、愛知県内のみそメーカーなどでつくる組合が、伝統的な生産方法や生産地の特性が品質に結びついていることを示す「地理的表示保護制度」（GI制度）に申請しました。2017年に「八丁味噌」は国の地域ブランドとして登録され、GIマークが与えられました。

八丁味噌は豆麹と塩だけで作る為、一般的には豆味噌と表現されます。

豆味噌とは？

豆味噌とは、麹の原料に大豆を使った味噌のことです。一般的な米味噌や麦味噌は、米や麦に麹菌を植え付けて作った米麹や麦麹を使いますが、豆味噌は大豆に麹菌を植え付けて作った豆麹を使います。そのため、原料は大豆と塩だけというシンプルなものです。

豆味噌は主に中京地方（愛知県・三重県・岐阜県）で作られており、その中でも特に有名なものが八丁味噌です。八丁味噌は岡崎市の八帖町・八丁町で生産されている豆味噌で、江戸時代から伝統的な製法で作られています。

他の豆味噌と比べると、八丁味噌は塩分濃度が高く（約12%）、独特の渋みとうまみがあります。また、熟成期間が長い（約2年）ため、色が黒っぽく濃い茶色をしています。

他にも豆味噌としては、名古屋市で作られる名古屋味噌や三重県で作られる伊勢味噌などがあります。名古屋味噌は味が濃く、味噌カツ、味噌煮込みうどんなどに使われます。伊勢味噌は塩分濃度が高く、しょっぱくて栄養豊富な美味しい味噌です。