有機麦味噌

有機麦味噌とは、有機栽培された大麦と大豆を原料にしたお味噌です。麦の香りが豊かで、甘みが強く、食欲をそそります。麦味噌は、西日本で特に親しまれているお味噌で、お味噌汁や田楽などに使われます。また、有機麦味噌は、国産の有機大麦が希少なため、貴重なお味噌でもあります。

有機麦味噌の特徴

原料

有機麦味噌の原料は、有機栽培された大麦と大豆です。有機栽培とは、農薬や化学肥料を使わずに、自然の力を利用して作物を育てる方法です。有機栽培は、環境や人体にやさしいだけでなく、作物の本来の味や栄養を引き出すことができます。

有機麦味噌に使われる大麦は、日本国内で生産されているものです。しかし、日本で生産される大麦の量は非常に少なく、その中でも有機大麦は500トンほどしかありません。そのため、有機麦味噌は希少価値の高いお味噌と言えます。

製法

有機麦味噌の製法は、伝統的な手法に基づいています。まず、大豆を蒸してからすりつぶし、大麦を蒸してから乾燥させます。次に、大豆と大麦に麹菌を混ぜて発酵させたものを麹と呼びます。この麹に塩を加えて混ぜ合わせたものがお味噌の原料です。

この原料を仕込み桶に入れて熟成させます。今では木樽を作る職人がわずかになり木樽で作る有機麦味噌は貴重な麦味噌になります。

木桶は天然素材であるため、お味噌の発酵を促進し、風味や香りを高めます。また、木桶には蔵付きという独自の菌が付着しており、お味噌に深みやコクを与えます。木桶で熟成させたお味噌は貴重な生みそです。生味噌は熟成が進むため、好みの味を損なわない方法としては冷蔵庫や冷凍庫で保管する必要があります。

味

有機麦味噌の味は、甘口です。これは、大豆と大麦の割合が1（大豆）：2（麦麹）から1（大豆）：2（麦麹）であることや、塩分濃度が低いことが理由です。また、麹菌が糖化作用をすることで、甘みが増します。有機麦味噌は、甘みだけでなく、酸味や苦みもバランスよく含んで栄養価も高く、ビタミンB1やB2、食物繊維などが豊富に含まれています。

麦味噌でつくる味噌汁は、愛媛県では定番の家庭料理です。季節の野菜や豆腐などを入れて煮るだけで、簡単においしい味噌汁ができます。麦味噌の甘口の味わいや香りが、具材の味を引き立てます。味噌汁をつくるときのポイントは、食べる直前に味噌を入れることです。火を切ってから味噌を溶くようにすると、風味と栄養価が低下するのを防げます。また、麦味噌の場合は、味噌こしを使って溶くと、口当たりがなめらかになります。