味噌作りの保存容器
味噌作りの保存容器
味噌作りの容器には様々なタイプの物があります。
江戸時代以前からから昭和の初期までは味噌の仕込みは木樽というようにあまり選択肢がない時代でした。
しかし、現代は木樽を使用する頻度が極端に下がり、プラスチック容器が支流になりました。
プラスチック容器にも様々なタイプがあり味噌に適したものも多く作られるようになりました。
それでは一つ一つ味噌作りの容器を説明します。
【プラスチック製品を使った味噌作り保存容器】
ホームセンターなどで販売されている仕込みだる。
長所は低価格 短所は空気と接する機会が多いのでカビが出やすいです。
カビが発生しない対象方法は落し蓋をして中蓋の上に漬物用の重しが必要です。
【漬物用かめ】
カメで仕込む場合は寸胴の物がお勧めです。真ん中が膨らんだ物は仕込みにくく天地返しの際も不便です。
カメで味噌を保存する場合の長所としてはカメ自体が外気の室温に左右されにくい為、熟成の環境が良い為、味噌は徐々に発酵が進みよりうま味のあるお味噌に仕上がります。また味噌が直接、日光に当たらないため味噌の色目も鮮やかに仕上がります。
短所としてはカメ自体が重いので置き場所を変えたりするときに負担が多くなります。また割れる危険性が大です。金額的にも高価になります。
【木樽を使った味噌作り保存容器】
木樽は風情があり昔は味噌の仕込みと言ったら殆どが木樽でした。但し現在では木樽を作る職人が少なく価格は高価です。
木樽で味噌を保存する場合の長所としては木樽が外気と木樽内で温度を調整する為ので熟成の環境が非常に良いです。味噌は徐々に発酵が進みよりうま味のあるお味噌に仕上がります。また味噌が直接、日光に当たらないため味噌の色目も鮮やかに仕上がります。
短所としては木樽自体が重いので置き場所を変えたりするときに負担が多くなります。また経年劣化で木樽のタガが外れてしまう場合が御座います。金額的にも高価になります。
【ビルポットを使った味噌作り保存容器】
【エンバランスを使った味噌作り保存容器】
エンバランス容器
長所はカビが生えにくく味噌の色も変化しにくいです。
短所は価格はやや割高になります。
お勧めは密封ポリ容器です。上記の3種類の容器は必ず落し蓋をして重石を掛ける作業が必要です。味噌は空気と接する事により空気中の雑菌に犯させるリスクがあります。従って重石をしてたまりを上げることによってカビを防ぐ役割を重しがしてくれます。しかし、密封容器の場合は空気と触れる確立が低いので空気中からカビの進入を防いでくれています。(カビを完全に防いでくれるわけでは御座いません)従って当店の経験上、密封容器が味噌の仕込にはお勧めです。
以上が自家製味噌を仕込んだ時のお勧め容器の説明ですが、初めて味噌作りをする方は密封容器がお勧め容器容器になります。金額的な負担と容器自体が軽く作業上の負担と仕込み後の管理が楽です。但し長年味噌作りをしているとこだわりが出てきますので木樽やカメに仕込む方もいます。最終的には仕込み容器もお客様の判断ですので長年使い慣れた容器で上手く味噌が出来上がっていればそれがベストです。
無理のない味噌作りが一番大事だと思います。
長々と、自家製味噌の保存容器の記事を読んでいただいてありがとうございます。尚、木樽に関しては当店の取引先のご紹介も可能です。