米麹
米麹とは
米麹とは、蒸し上げたお米に麹菌を繁殖させたもので、麹菌が蒸し上げたお米を発酵させて3日間かけて米麹に変化させることで作られる発酵食品です。米麹は甘酒や日本酒、みりん、塩麹、変わり塩麹、醤油麹など発酵食品の基本材料として欠かすことが出来ません。米麹は日本の食文化を支える麹菌が生み出す「発酵の素」として昨今の発酵食ブーム、腸内環境の改善の1つの方法として広く理解いただけるようになりました。
この記事では、米麹の作り方や効果、活用方法についてご紹介します。
米麹の作り方
米麹を作るには、以下の材料と道具が必要です。
– お米(無洗米か洗米):1kg
– 麹菌(粉末状):20g
– 品温計
– 保温器具(保温ボックスや電気毛布など)
– タオル
– ボウル
– ふきん
– ラップ
作り方は以下の通りです。
1. お米を蒸し上げる。粘り気ないうるち米がおすすめです。無洗米を使う場合は水加減に注意してください。
2. 蒸しあがったお米をボウルに移し、温度計で37℃前後になるまで冷まします。温度が高すぎると麹菌が死んでしまうので注意してください。
3. 麹菌をふりかけて、ふんわりと混ぜます。均一に分散させることが大切です。
4. ふきんでボウルを覆い、ラップでぴったりと密閉します。空気に触れないようにしてください。
5. 保温器具の中に入れて、30℃~35℃の品度を保ちます。24時間~48時間程度で完成です。途中で2~3度混ぜて、品度や水分量を調整すると良いでしょう。
6. 完成したら冷蔵庫で保存します。長期保存は冷凍保存です。
米麹の効果
米麹には様々な効果が期待されています。その中でも代表的なものは以下の通りです。
– **美肌効果**:米麹に含まれるビタミンB群やアミノ酸は肌のターンオーバーを促進し、美肌に導くとの報告もあります。また、乳酸菌やオリゴ糖も腸内環境を整えて肌荒れを防ぐ報告もあります。実際に麹職人の肌はいつもつやつやです。
– **ダイエット効果**:米麹に含まれる食物繊維は満腹感を与えて食欲を抑えるともいわれています。また、デンプンを分解するアミラーゼや脂肪を分解するリパーゼなどの消化酵素も代謝を高めて脂肪燃焼を促進するともいわれています。
– **免疫力向上効果**:米麹に含まれるビタミンCやEは抗酸化作用があり、細胞の老化や病気の予防に効果的ともいわれています。
米麹の主な利用方法
・味噌作り
・甘酒作り
・塩麹作り
米麹はスーパーやドラッグストアなどで購入することができますが、出来れば生麹を取り扱っている麹専門店(麹屋)で購入することをお勧めします。生麹は風味があり、うまみ成分が豊富な為、手作りにはお勧めです。