手作り味噌の日持ち
手作り味噌の日持ちはどれ位ですかと店頭及びネット注文を頂いた方、ご購入予定のお客様から良く問い合わせを頂きます。
先ず、食品の日持ちを良くするためにはどうしたら良いか説明させていただきます。基本的に加工食品の日持ちを良くしたり、または製造日からどの位の日数でしたら大丈夫ですとお店の方が説明したり、商品に記載してあると思います。
食品の日持ちを良くするためには
1.乾燥させること
2.食塩を入れること
3.砂糖を入れること
4.食品添加物をいれること
5.冷蔵、冷凍庫で保存すること
以上が考えられることです。
次に手作り味噌の日持ちはどの位ということに戻ります。
上記の写真は手作り味噌の仕込み風景です。
手作り味噌を仕込むにあたって必要な材料は下記の写真にある麹、大豆、塩となります。
この手作り味噌の材料の中に必ずお塩が必要になります。手作り味噌を仕込むにあたって塩は欠かせない材料になります。塩は味噌のうまみを作るにあたって重要な材料です。尚且つお塩は食品を日持ちさせるために重要な材料になります。
次にお塩は手作り味噌にどれくらい入れたら良いか説明します。基本的には5キロ出来上がりのお味噌に対して約10%のお塩500グラムが良く皆さんが手作り味噌を作る際に入れます。
そこで手作り味噌に塩をどの位、味噌に対して入れたかで味噌の日持ちが左右されてきます。味噌は保存食ですので基本的に常温で寝かし約半年から1年ぐらいで出来上がります。そして出来上がりから手作り味噌がどの位日持ちするかが良くお客様から質問が多いということです。
結論を申し上げますと手作り味噌の日持ちは塩分の量で変わってきます。当店で販売しております手作り味噌セットは5キロ出来上がりに対して600グラムのお塩がセットされています。この塩を全部使用していただくと味噌の中に約12%位の塩分濃度になりますので手作り味噌が出来上がってからの日持ちは1年程度は全く問題が御座いません。逆に塩分濃度を下げて5キロ出来上がりの手作り味噌にしますと塩分濃度が6%位になりますので手作り味噌の日持ちが悪くなり上ほんで置く環境での場合は非常に短くなり3か月から半年程度に短くなります。またそれ以上に塩分を下げますと日持ちが悪いほかに味噌が出来上がる前に傷んでしまう可能性が御座いますので手作り味噌の日持ちを考えると塩分濃度は少なくても5キロ出来上がりのお味噌には300グラムのお塩が日持ちをさせるには必要となってきます。
手作り味噌の日持ちを良くするためには昔は塩分を強くすることが一番で5キロ出来上がりの手作り味噌に800グラム以上入れれば手作り味噌の日持ちは1年以上3年以上になります。従って現在の様に冷蔵庫で保管することが出来ない時代には塩分を強くすることによって手作り味噌の日持ちを良くしていました。
現在は手作り味噌の塩分は通常10%から12%で作る地域が殆どです。また出来上がった味噌の日持ちを良くするために冷蔵庫で保管することがお勧めです。